愚者は言葉を多くする、 しかし人はだれも後に起ることを知らない。 だれがその身の後に起る事を 告げることができようか。
知恵ある者の舌は知識をわかち与え、 愚かな者の口は愚かを吐き出す。
後に起る事を知る者はない。どんな事が起るかをだれが彼に告げ得よう。
人はその短く、むなしい命の日を影のように送るのに、何が人のために善であるかを知ることができよう。だれがその身の後に、日の下に何があるであろうかを人に告げることができるか。
夢は仕事の多いことによってきたり、愚かなる者の声は言葉の多いことによって知られる。
それで、わたしは見た、人はその働きによって楽しむにこした事はない。これが彼の分だからである。だれが彼をつれていって、その後の、どうなるかを見させることができようか。
言葉が多ければ、とがを免れない、 自分のくちびるを制する者は知恵がある。
ヨブは口を開いてむなしい事を述べ、 無知の言葉をしげくする」。
彼は自分の罪に、とがを加え、 われわれの中にあって手をうち、 神に逆らって、その言葉をしげくする」。
順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ。神は人に将来どういう事があるかを、知らせないために、彼とこれとを等しく造られたのである。
わたしはこのすべての事に心を用いて、このすべての事を明らかにしようとした。すなわち正しい者と賢い者、および彼らのわざが、神の手にあることを明らかにしようとした。愛するか憎むかは人にはわからない。彼らの前にあるすべてのことは空である。
愚者の労苦はその身を疲れさせる、 彼は町にはいる道をさえ知らない。
あなたがたは、わたしに対して口をもって誇り、またわたしに対して、あなたがたの言葉を多くした。わたしはそれを聞いた。